去年3月に亡くなった大江健三郎さんは、1965年に広島での取材をもとに被爆者や治療にあたる医師の姿を描いた「ヒロシマ・ノート」を刊行し、その後も文学者の立場から核兵器の廃絶や平和について発信を続けました。
今回見つかった文書は、大江さんらの呼びかけで発足した「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」が、これまでに収集した資料の中から発見したものです。
文書は、日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会が、原爆投下から20年がたった1965年に被爆者の体験記などの資料収集を始めるのにあわせて、ほかの作家や学者らと連名で当時の知識人に協力を呼びかけた際に書かれたものです。
この中で当時30歳だった大江さんは、被爆者が自身の被爆体験を話したり書き残したりすることについて、「最もストイックな自己証明、あるいは自己救済の意志による事業だ」などとつづっています。
そして「ひとりの知識人が自分自身と人類の運命について考えようとすれば二十年前に現実に原爆を体験した人々について思いださざるをえないはずだ」としたうえで、日本被団協の事業への協力を呼びかけています。
時間
06/03/2024
数字をクリック
1381
大江健三郎さん 被爆体験資料保存へ 協力呼びかけ文書見つかる
詳細
推奨
-
1
恵方巻き食べた34人が食中毒 飲食店を営業禁止処分 兵庫 姫路
05/02
-
2
東京 国分寺市の住宅で火事 高齢男女2人が死亡
19/01
-
3
G20 財務相・中央銀行総裁会議2日目 気候変動対策など議論
26/07
-
4
中国 男児死亡事件の日本人学校で登校再開 約1か月ぶり
14/10
-
5
ALS女性嘱託殺人事件裁判 被告医師の2審開始 医師側は無罪主張
02/10
-
6
福島第一原発の処理水 通算6回目の放出完了 東京電力
04/06